デュエルロワイヤル第4話


○森○


 晶と蜜柑はあれから転々と場所を変えあれから数日が経過していた。

蜜柑「前にロイと会ってから今まで誰にも会わなかったわね」

晶「そうだね。ボクらの他にも沢山いたはずなんだけど・・・みんな隠れてるのかな」

蜜柑「うーん・・・あれから何箇所か移動してるのに人に会わないなんて変よ」

晶「じゃあなんで会わないと思う?」

蜜柑「あまり考えたくないけど、誰かが・・・一人づつ・・・」

 すると近くからかすかに声が聞こえる

???「降参なんだな。あんたの強さを認めるんだな。あんたの子分になるから攻撃をやめて欲しいんだな」

蜜柑「あの声は!」

晶「うん!いってみよう」


○平地○


???「子分になる?・・・フフフ・・・では最初で最後の命令をいいますよ――”私の前から消えなさい”――」

???「待ってほしいんだな・・・はっ・・・話せばわかるんだな・・・」

???「攻撃を続行する!プレイヤーへダイレクトアタック!」

???「ギャー・・・」

晶「今の声は・・・」

蜜柑「まさか!」

 二人が駆けつけた時、倒れたロイと男が立っていた。

ロイ「蜜柑たん・・・。最後に会えてよかったんだな・・・」

蜜柑「ロイ・・・あんた・・・」

 ロイは消えさった。

蜜柑「うっ・・・」

???「やあ二人とも久しぶりじゃないか元気にしてたかい?」

晶「漆間・・・」

漆間「彼を倒したのには理由があってね。彼がどうしてもていうから仕方なかったのさ」

蜜柑「ウソよ・・・ロイは臆病なヤツで、下心がない限り自分からデュエルしたいて言わないわ」

漆間「まあどちらにしろ、彼は俺が倒しことには変わりない。だが、君たちも今迄に何人も倒してきただろう?それと同じだ」

晶「ボクたちはあんたとは違う・・・何が目的だ」

漆間「知りたいかな?なら俺とデュエルをして俺にダメージを与える事ができたならば教えてやろう」

晶「すごい自信だな」

蜜柑「晶。あんた・・・」

晶「大丈夫さ!いくぞ!デュエル」

1ターン目

晶「ドロー!モンスターを守備表示!リバースカードをセットしてターン終了」

2ターン目

漆間「ドロー・・・オレはブラッド・ナイトを攻撃表示で召喚」

ブラッド・ナイト戦士族4
ATK 400 / DEF 0
このカードがモンスターに攻撃する時、攻撃力が2000ポイントアップする。このカードが破壊したモンスター効果は無効になる。

漆間「ブラッド・ナイトで伏せモンスター攻撃する!」

〈ブラッド・ナイト〉ATK 2400 VS 〈深淵の暗殺者〉DEF 500
撃破!

晶「深淵の暗殺者の効果発動!」

深淵の暗殺者悪魔族3
ATK 200 / DEF 500
リバース:相手フィールド上のモンスター1体を選択して破壊する。このカードが手札から墓地に送られた時、自分の墓地に存在するリバース効果モンスター1体を手札に戻す。

漆間「無駄だ。ブラッド・ナイトが破壊したモンスター効果は無効になる」

晶「一筋縄にはいかないか・・・」

漆間「カードを2枚伏せてターン終了」

3ターン目

漆間LP 4000手札:3枚
伏せ2枚
ブラッド・ナイト〈表攻撃〉
無し
伏せ1枚
LP 4000手札:4枚

晶「ドロー!」

蜜柑「なによあれ?強すぎじゃない」

晶「ボクのターンに移ればただの下級モンスターさ!」

晶「召喚!暗黒界の狂王ブロン!ブラッド・ナイトに攻撃するよ!」

暗黒界の狂王ブロン悪魔族4
ATK 1800 / DEF 400
このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、自分の手札からカードを1枚選択して墓地に捨てる事ができる。

漆間「リバース罠発動!ブラッド・ハウリング!このカードはブラッドモンスターを生贄としデッキから新たなブラッドモンスターを呼び出すカードだ」

ブラッド・ハウリング通常罠
自分のフィールド上から「ブラッド」と名のつくモンスターを生贄に捧げる。デッキから「ブラッド」と名のついたモンスターカード1枚をフィールド上に特殊召喚できる。 発動後このカードは墓地へは行かず、手札に戻る。

漆間「ブラッド・ナイトを墓地へ送り――ブラッド・バンパイアを特殊召喚!」

ブラッド・ヴァンパイアアンデット族5
ATK 2100 / DEF 0
このカードがモンスターに攻撃する時、攻撃力が1000ポイントアップする。このカードが破壊したモンスター効果は無効になる。このカードが相手プレイヤーにダメージを与えた時、その数値だけライフポイント回復する

ブラッド・ハウリング(場) → 手札

晶「攻撃はキャンセルだ・・・一枚伏せてターン終了」

漆間「エンドフェイズに砂塵の大竜巻を発動する」

晶「まずい・・・」

漆間「砂塵の大竜巻の効果により、手札に戻ったブラッド・ハウリングをセットする」

ブラッド・ハウリング(手札) → 場

4ターン目

漆間「ドロー!ブラッド・ヴァンパイアで攻撃!」

〈ブラッド・ヴァンパイア〉ATK 3100 VS 〈暗黒界の狂王ブロン〉ATK 1800
撃破!

晶 LP 4000 → 2700

漆間「ヴァンパイアがプレイヤーに与えた時、与えたポイントのライフを得る。」

漆間 LP 4000 → 5300

漆間「そしてリバース罠 ブラッド・ハウリング!場からブラッド・ヴァンパイアを生贄とし、デッキからブラッド・ウォリアーを特殊召喚!」

ブラッド・ウォリアー獣戦士族4
ATK 2000 / DEF 0
このカードがモンスターに攻撃する時、攻撃力が1000ポイントダウンする。このカードが破壊したモンスター効果は無効になる。このカードがプレイヤーに直接攻撃に成功した時、相手の手札一枚をランダムに墓地へ捨てる。

漆間「バトルフェイズ中に特殊召喚したウォリアーは攻撃を行える!攻撃だ!」

晶「うぁぁッ!!」

晶 LP 2700 → 700

蜜柑「晶ッ!」

晶「大丈夫・・・まだいけるよ」

漆間「ブラッド・ウォリアーの効果で手札を捨ててもらおうか。1番左のカードを選択する」

晶「よし!!あんたが選んだカードは暗黒界の軍神 シルバだ!ボクの場にシルバが出現するよ」

暗黒界の軍神 シルバ悪魔族5
ATK 2300 / DEF 1400
このカードが他のカードの効果によって手札から墓地に捨てられた場合、このカードを自分フィールド上に特殊召喚する。相手のカードの効果によって捨てられた場合、さらに相手は手札2枚を選択し、好きな順番でデッキの一番下に戻す。

晶「さらに相手に捨てられたとき、もう一つの力が発動する。あんたの手札を2枚デッキの底に戻す!」

漆間「・・・俺はこの2枚をデッキに戻す――」

 その時誰かの声がする。

女「漆間ついに見つけたわよ覚悟なさい」

漆間「ん?・・・なんだキミか」

女「漆間!私と勝負なさい!」

漆間「俺は今彼とデュエル中だ。後にしてくれないか」

女「そうはいかないわよ。そこのあなたそこをどきなさい」

晶「えっ!」

 ドンッ

 晶が不意打ちをもろに受けその場に倒れる。

蜜柑(ちょうどいいわ)

 すかさず蜜柑は晶を引きずって距離をとる。

蜜柑「今のうちに逃げるわよ」

晶「まだデュエルの途中――」

蜜柑「つべこべいわない。とりあえずいったん引くわよ?いい?」

晶「仕方ないなぁ。わかったよ」

 晶と蜜柑はその場から立ち去った。

女「やっと邪魔が消えたようね」

漆間「俺になんのようだ?」

女「初日はよくもはめてくれたわね。私の食料を隠してもめ事をわざと起こし、デュエルさせるように仕向けた・・・違う?」

漆間「なかなかの推理だが。俺が故意にけしかけなくてもじきにああなっただろ?俺はその時期を早めただけにすぎん」

女「あなたがそんな行動をとる理由はひとつしかない。私たちが知らないことを貴方が知っている」

漆間「よくしゃべる女だ。おや・・・その黒いデュエルディスクは・・・そうかその勝負受けようじゃないか」

女「覚悟なさい」

漆間「ふっ愚かな・・・」

 漆間と女の戦いが始まった。



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