渚ちゃんとの優勝決定戦が始まろうとしていた。
祐介「まさか優勝決定戦で渚ちゃんと戦う事になるなんて思ってなかったよ」
渚「そうですね。私も予想してませんでした」
渚「あっそういえば、どちらが勝ってもノアちゃんが欲しがっていた限定カードがもらえますね」
ここまで勝ち上がり、テンションが上がっていた為なのか分からないが、全力で戦って勝ちたいと思う俺がいた。
祐介「そうだね…でも手を抜かず全力で対戦しようよ」
渚「そのつもりです。私はいつでも全力全開です!」
ノアの口癖を真似しているのかは分からないが気合いは十分だ。
祐介&渚「デュエル!」
じゃんけんの結果、先攻は俺になった。
1ターン目
祐介「俺のターン!ドロー!終末の騎士を召喚!効果によってネクロ・ガードナーを墓地へ送るよ」
終末の騎士 闇 戦士族 4 ATK 1400 / DEF 1200 このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、自分のデッキから闇属性モンスター1体を選択して墓地に送る事ができる。
ネクロ・ガードナー 闇 戦士族 3 ATK 600 / DEF 1300 自分の墓地に存在するこのカードをゲームから除外して発動する。相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする。 ネクロ・ガードナーが墓地にあれば、渚ちゃんを迷わせる事ができると考えたからだ。
祐介「ターン終了」
2ターン目
渚「ターンもらいますね。ドロー!」
渚「未来融合−フューチャー・フュージョンを発動します。デッキからサイバー・ドラゴン2枚を墓地へ送って、私は2ターン後のスタンバイフェイズにサイバー・ツイン・ドラゴンを特殊召喚します」
未来融合−フューチャー・フュージョン 永続魔法 自分のデッキから融合モンスターによって決められたモンスターを墓地へ送り、融合デッキから融合モンスター1体を選択する。発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時に選択した融合モンスターを自分フィールド上に特殊召喚する(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)。このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。 早く未来融合を除去しないと、2ターン後に融合されてしまうのか…。何か考えないと…
渚「サイバー・ドラゴン・ツヴァイを攻撃表示で召喚します!」
サイバー・ドラゴン・ツヴァイ 光 機械族 4 ATK 1500 / DEF 1000 このカードは相手モンスターに攻撃する場合、ダメージステップの間攻撃力が300ポイントアップする。1ターンに1度、手札の魔法カード1枚を相手に見せる事で、このカードのカード名はエンドフェイズ時まで「サイバー・ドラゴン」として扱う。また、このカードが墓地に存在する場合、このカードのカード名は「サイバー・ドラゴン」として扱う。 渚「バトルフェイズに入っちゃいます。サイバー・ドラゴン・ツヴァイで終末の騎士に攻撃ですッ」
サイバー・ドラゴン・ツヴァイの攻撃力は1800。
終末の騎士が戦闘破壊されて400のダメージか…ここは受けておくかな。
〈サイバー・ドラゴン・ツヴァイ〉ATK 1800 VS 〈終末の騎士〉ATK 1400
撃破!祐介 LP 4000 → 3600
渚「ターン終了です」
3ターン目
祐介「俺のターン。ドロー!」
祐介「デーモン・ソルジャーを攻撃表示で召喚!」
デーモン・ソルジャー 闇 悪魔族 4 ATK 1900 / DEF 1500 デーモンの中でも精鋭だけを集めた部隊に所属する戦闘のエキスパート。与えられた任務を確実にこなす事で有名。 祐介「デーモン・ソルジャーでサイバー・ドラゴン・ツヴァイを攻撃だ!」
伏せカードもないし、まぁ通るだろう。
渚「オッケーです」
〈デーモン・ソルジャー〉ATK 1900 VS 〈サイバー・ドラゴン・ツヴァイ〉ATK 1500
撃破!渚 LP 4000 → 3600
祐介「ターン終了」
4ターン目
渚「ターンもらいますね。ドロー。そろそろ攻めさせてもらいますね!サイバー・ドラゴン・ドライを召喚します」
渚「サイバー・ドラゴン・ドライの効果発動!自身をリリースして墓地からサイバー・ドラゴン2枚を特殊召喚します!そして融合!サイバー・ツイン・ドラゴンを特殊召喚です」
サイバー・ドラゴン・ドライ 光 機械族 2 ATK 700 / DEF 200 このカードをリリースする事で、自分の墓地から「サイバー・ドラゴン」を2枚まで選択して特殊召喚する。この効果で特殊召喚された「サイバー・ドラゴン」はこのターン攻撃できない。※非OCG
融合 通常魔法 手札・自分フィールド上から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。
サイバー・ツイン・ドラゴン 光 機械族 8 ATK 2800 / DEF 2100 「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」
このモンスターの融合召喚は、上記のカードでしか行えない。このカードは一度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができるぜひとも攻めてくれ(言葉攻め的な意味で)とかバカな事を考えているうちに素早く融合されてしまうとは…予定外だぜ。
渚「バトルフェイズに入っちゃいます。サイバー・ツイン・ドラゴンでデーモン・ソルジャーを攻撃します!エヴォリューションバーストッ」
〈サイバー・ツイン・ドラゴン〉ATK 2800 VS 〈デーモン・ソルジャー〉ATK 1900
撃破!デーモン・ソルジャーは破壊された。
祐介 LP 3600 → 2700
渚「続けてサイバー・ツイン・ドラゴンで攻撃します!エヴォリューションツインバーストッ!二回目めっ」
俺のライフは2700、この攻撃が通ったら負けになる…使いたくはないが、あれを使うしかない。
祐介「墓地のネクロ・ガードナーをゲームから除外して攻撃を無効にするぜ」
ネクロ・ガードナー 闇 戦士族 3 ATK 600 / DEF 1300 自分の墓地に存在するこのカードをゲームから除外して発動する。相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする。 渚「わかりました」
渚「私のターンは終了です」
5ターン目
次のターン、未来融合によって2枚目のサイバー・ツイン・ドラゴンが並んでしまう前になんとか破壊しておきたい。
祐介「俺のターン、ドロー!」
よしっ!都合のいいタイミングでサイクロンを引いたぞ。
これぞ主人公補正ってやつだ。
祐介「サイクロンを発動!未来融合−フューチャーフュージョンを破壊」
サイクロン 速攻魔法 フィールド上の魔法または罠カード1枚を破壊する。 未来融合はあっさり破壊された。後は場にいるサイバー・ツイン・ドラゴンをなんとかすればいい。
祐介「墓地から終末の騎士とデーモン・ソルジャーをゲームから除外――堕天使ルシファーを特殊召喚」
堕天使ルシファー 闇 天使族 6 ATK 1800 / DEF 2000 このカードは通常召喚できない。自分の墓地の闇属性モンスター2体をゲームから除外して特殊召喚する。このカードがフィールド上に存在する限り、自分のバトルフェイズ中のみ全ての相手のモンスターの攻撃力は300ポイントダウンする。また、このカードがフィールドか墓地に存在する場合、このカードの属性は「光」としても扱う。※非OCG 祐介「さらにルシファーをリリースして邪帝ガイウスをアドバンス召喚だ!効果でサイバー・ツイン・ドラゴンを除外!」
邪帝ガイウス 闇 悪魔族 6 ATK 2400 / DEF 1000 このカードの生け贄召喚に成功した時、フィールド上に存在するカード1枚を除外する。除外したカードが闇属性モンスターだった場合、相手ライフに1000ポイントダメージを与える。 渚ちゃんの場はがら空き、次のガイウスの攻撃が通れば逆転できる。
祐介「邪帝ガイウスで渚ちゃんにダイレクトアタック!」
渚 LP 3600 → 1200
あと一押しでいけそうな気がする。
祐介「ターン終了」
6ターン目
渚「ターンもらいますね。ドロー」
渚「プロト・サイバー・ドラゴンを攻撃表示で召喚し、リバースカードを1枚伏せてターン終了です」
プロト・サイバー・ドラゴン 光 機械族 3 ATK 1100 / DEF 600 このカードはフィールド上に表側表示で存在する限り、カード名を「サイバー・ドラゴン」として扱う。 あえて攻撃表示だと…あの伏せカード1枚で守れる自信があるという事なのか…いや、あの伏せ自体がハッタリで俺が深読みして攻撃を止める事を狙っているのかも知れない。
7ターン目
祐介「俺のターン。ドロー」
渚ちゃんの表情から思惑を探ろとしたが会釈をされただけだった。
相変わらず可愛いなぁ…
訂正。表情からは読めないな…。
やっぱり、こういう時は勘でいくしかないか。
祐介「バトルフェイズへ。邪帝ガイウスでプロト・サイバー・ドラゴンを攻撃!」
渚「祐介さんかかりましたね!」
やはりあの伏せは攻撃に反応するタイプの罠だったのか!
渚「ダメージ計算時に手札からオネストの効果発動して、プロト・サイバー・ドラゴンの攻撃力を2400アップします!」
オネスト 光 天使族 4 ATK 1100 / DEF 1900 自分のメインフェイズ時に、フィールド上に表側表示で存在するこのカードを手札に戻す事ができる。また、自分フィールド上に表側表示で存在する光属性モンスターが戦闘を行うダメージステップ時にこのカードを手札から墓地へ送る事で、エンドフェイズ時までそのモンスターの攻撃力は、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力の数値分アップする。 プロト・サイバー・ドラゴン攻撃力(1100) → 3500
〈邪帝ガイウス〉ATK 2400 VS 〈プロト・サイバー・ドラゴン〉ATK 3500
敗北!ガイウスは返り討ちにあった。
祐介 LP 2700 → 1600
祐介「メインフェイズ2にジャイアント・オークを召喚し、リバースカードをセットしてターン終了だ」
ジャイアント・オーク 闇 悪魔族 4 ATK 2200 / DEF 0 このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。次の自分ターン終了時までこのカードの表示形式は変更できない。 8ターン目
渚「ターンもらいますね。ドロー」
渚「融合呪印生物−光を召喚します。プロト・サイバー・ドラゴンと自身をリリースしてサイバー・ツイン・ドラゴンを呪印融合しますッ」
融合呪印生物−光 闇 岩石族 3 ATK 1000 / DEF 1600 このカードを融合素材モンスター1体の代わりにする事ができる。その際、他の融合素材モンスターは正規のものでなければならない。フィールド上のこのカードを含む融合素材モンスターを生け贄に捧げる事で、光属性の融合モンスター1体を特殊召喚する。 渚「バトルフェイズに入っちゃいます。サイバー・ツイン・ドラゴンでジャイアント・オークに攻撃です!エヴォリューションツインバーストッ!」
返しのターンにモンスターで攻めてくるのは想定済みだ。サイバー・ツイン・ドラゴンには退場して貰おう。
祐介「リバース罠!聖なるバリア−ミラーフォース−を発動だ!」
聖なるバリア−ミラーフォース− 通常罠 相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。相手フィールド上に存在する攻撃表示モンスターを全て破壊する。 渚「罠カード!亜空間物質転送装置でターン終了時までサイバー・ツイン・ドラゴンを除外します!」
亜空間物質転送装置 通常罠 自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、発動ターンのエンドフェイズ時までゲームから除外する。 ミラーフォースは無駄になってしまったが、サイバー・ツイン・ドラゴンが場にから消失した事でバトル続行はできなくなった。
結果としては次のターンまでつなげる事が出来たわけだ。
渚「リバースカードを1枚セットしてターン終了です」
エンドフェイズにサイバー・ツイン・ドラゴンは渚ちゃんの場に戻り、俺のターンを迎える。
9ターン目
先ほどのミラーフォースで破壊する予定だった為、今の手札にはサイバー・ツイン・ドラゴンを倒す手段は残されていない。
つまりこのドロー次第ってわけだ。
祐介「俺のターン。ドロー!」
…このカードはまさか!
祐介「墓地から堕天使ルシファーと邪帝ガイウスをゲームから除外−−−光と闇交わりし時、世界は混沌の渦に包まれる…出でよ!混沌の魔術師 カオス・ソーサラー!!」
カオス・ソーサラー 闇 魔法使い族 7 ATK 2300 / DEF 2000 このカードは通常召喚できない。自分の墓地の光属性と闇属性モンスターを1体ずつゲームから除外して特殊召喚する。フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体をゲームから除外する事ができる。この効果を発動する場合、このターンこのカードは攻撃する事ができない。この効果は1ターンに1度しか使用できない。 渚「かっ カオスソーサラーですかッ!」
祐介「守備表示のカオス・ソーサラーの効果で攻撃を放棄する代わりにサイバー・ツイン・ドラゴンをゲームから除外!」
渚「うっ!」
サイバー・ツイン・ドラゴンは除外されあとはジャイアント・オークの攻撃でケリをつけるだけだ。
祐介「ジャイアント・オークで渚ちゃんにダイレクトアタックだ!」
ダイレクトアタックが決まったと思ったが渚ちゃんの場には1枚の伏せカードがオープンされていた。
渚「ガード・ブロックを発動させてもらいました。ジャイアント・オークからの戦闘ダメージを0にして私は1枚ドローします」
ガード・ブロック 通常罠 相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動する事ができる。その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、自分のデッキからカードを1枚ドローする。 渚「効果で1枚ドローしますッ!」
引いたカードを見て表情を曇らせる渚ちゃん。さすがに手札1枚ではどうにもならないだろう。
祐介「ジャイアント・オークはバトル後に守備表示になり、ターン終了だ」
10ターン目
渚「ターンもらいますね。ドロー!」
ドローしたカードを見た渚ちゃんは…。
渚「来ました!手札からパワー・ボンドを発動します」
パワー・ボンド 通常魔法 手札またはフィールド上から、融合モンスターカードによって決められたモンスターを墓地に送り、機械族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。このカードによって特殊召喚したモンスターは、元々の攻撃力分だけ攻撃力がアップする。発動ターンのエンドフェイズ時、このカードを発動したプレイヤーは特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。(この特殊召喚は融合召喚扱いとする) 渚「だけど、私の手札に融合素材はありません。なのでライフポイントを半分支払って、このカードを発動します!速攻魔法!サイバネティック・フュージョン・サポート!」
サイバネティック・フュージョン・サポート 速攻魔法 ライフ半分払う。機械族モンスターを融合召喚するとき、自分の墓地から決められた融合素材魔物を除外することで、融合が可能になる。※非OCG 渚 LP 1200 → 600
渚「墓地からサイバー・ドラゴン2枚と、サイバー・ドラゴン・ツヴァイをゲームから除外――」
渚「これが私の全力全開――攻撃力8000のサイバー・エンド・ドラゴンを特殊召喚ですッ!」
サイバー・エンド・ドラゴン 光 機械族 10 ATK 4000 / DEF 2800 「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」
このモンスターの融合召喚は、上記のカードでしか行えない。このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が越えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。祐介「この土壇場でサイバー・エンド・ドラゴンだと!」
渚「いきます!サイバー・エンド・ドラゴンでカオス・ソーサラーに攻撃ッ!エターナルエヴォリューションバーストッ」
祐介「うわぁぁ」
貫通ダメージで俺のライフは0になった。
祐介 LP 1600 → 0
渚「ごめんなさい!ちょっと仕度に手間取っちゃいまして〜」
全力でこちらに走ってくる渚ちゃん。
そう。今日はケーキバイキング二時間食べ放題に行く事になっていてその待ち合わせだ。
祐介「大丈夫だよ!考えごとしてたからさ」
そう大会の事だ。あの後、受け取ったプロモーションカードはノアの部屋のレアカードファイルに収めてある。
…レアだけ別に分けてたのな
俺のほうは、今回の大会で遊戯王にハマり現在自分のデッキを作っているところだ。
渚「何を考えてたんですか〜?」
祐介「なんでもないよ。あっもうこんな時間だそろそろ行こうか」
渚「はい!」
終わり
〜あとがき〜
どうも作者です。これでこのシリーズは完結になります。最後まで見ていただきありがとうございました。
タイトルがもはや釣りとなってはいますが、このあたりは最初から狙っていたりします。
あと、当初の予定としては祐介単身で大会に乗り込んでいくちょっとダークな話を考えていたんですが、どこかで間違ってしまったんでしょう。
また、続編を書く事があればまたそちらの方もよろしくお願いします
write 2010.04.18