第三話 転機


○カードショップ○


 近所のカード屋に集められた由紀、播磨、海。そして呼び出した本人は紅葉。

紅葉「実はみんなに報告てなかった事があってね」

由紀「お姉ちゃん。何ー?かしこまって〜」

紅葉「実はね。この間大会に出た、帰りにプロデュエリストにならないかってスカウトされててね」

海「うぉぉー!凄いじゃないっすか!」

播磨「流石ですね〜紅葉さん」

紅葉「それでね、ちょっとずつ準備を進めてて、実は明日・・・日本を離れる事になったの」

由紀「えっお姉ちゃん海外にいっちゃうの?」

紅葉「プロになる為に編入しないといけないんだって言われてるのよ。だから今日みんなにカードを譲ろうと思ったわけ」

海「テレビの中継とかでカードは使うんじゃないですか?プロは使わないんですか?」

播磨「大原〜おまえ知らないのか?国外のカードは公式大会じゃ使えないんだぜ」

紅葉「そうなのよ。だから、私が持ってるよりみんなに使ってもらったほうがカードも喜ぶと思ってね」

紅葉「まず、由紀ちゃんにはこれをあげるわ。大事に使ってね」

由紀「竜魔人キングドラグーン、ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−・・・ありがとう。お姉ちゃん」

紅葉「播磨くんにはこれよ」

播磨「おォォ。モウヤンのカレー、モウヤンの5辛カレー・・・ってなんで僕だけ古いカードなんですかッ」

紅葉「あらっ?どっちも今は手に入らない絶版カードよ。気にいらなかったかしら?」

播磨「そんな事ないっすよ、これで念願のモウヤンデッキ(ナニソレ)が作れますv」

海「なんじゃそりゃ」

紅葉「あとは・・・海くんにはこれ」

海「せっかくですけど、僕は受け取れません」

播磨「大原〜受け取っておけよ紅葉さんがせっかくくれるっていってんだぜ!」

紅葉「困ったわねー」

 紅葉は少し考えた後・・・

紅葉「・・・・じゃあこうする?今から私とデュエルして海くんがかったらこのカードをもらってで、海くんが負けたら持ってるレアカードを私に渡す。これでどうかしら?条件は対等よね」

海「アンティですね。わかりました」

海&紅葉「デュエル!」

1ターン目

紅葉「先攻どうぞ」

海「お願いします。僕のターンドロー!」

海(紅葉さんに今までの成長をみてもらうんだ・・・)

海「僕はモンスターを守備表示でセット――ターン終了だよ」

2ターン目

紅葉「私のターン。ドロー」

紅葉「アビス・ソルジャーを召喚!手札のカードを一枚捨てて、その伏せモンスターを手札に戻すわ」

アビス・ソルジャー水族4
ATK 1800 / DEF 1300
水属性モンスター1体を手札から墓地に捨てる。フィールド上のカード1枚を持ち主の手札に戻す。この効果は1ターンに1度だけ自分のメインフェイズに使用する事ができる。

手札1枚(手札) → 墓地

裏守備(場) → 手札

播磨「大原の場がいきなりガラ空きになってしまった!」

海「まずいッ」

紅葉「そしてバトルフェイズ、アビス・ソルジャーでダイレクトアタックするわよ」

海「くっ」

海 LP 4000 → 2200

紅葉「リバースカードを一枚セットしてターンエンド」

播磨「やっぱり大原じゃレベルが違いすぎるよ!」

由紀「・・・そうかな?」

海「まだ・・・だっ」

3ターン目

LP 2200手札:6
無し
無し
アビス・ソルジャー《表攻撃》
1枚
紅葉LP 4000手札:3

海「僕のターン!ドロー!伝説の都アトランティスを発動!」

伝説の都アトランティスフィールド魔法
このカードのカード名は「海」として扱う。手札とフィールド上の水属性モンスターはレベルが1つ少なくなる。フィールド上の水属性モンスターは攻撃力と守備力が200ポイントアップする。

 潮が満ちあたりは忘るる都アトランティスへと変化した。

アビス・ソルジャー
攻撃力 1800 → 2000

播磨「アトランティスは水属性モンスターの攻撃力を200ポイント高めるフィールドだけど、紅葉さんのモンスターも大半が水属性・・・だからミラーマッチではほとんど意味がないね」

由紀「ミラーマッチってなあに?」

播磨「えーと、同じデッキコンセプトを持つデッキ同士のデュエルの事だよ。ミラーってのは鏡の意味だったかな」

由紀「播磨くん凄ーい」

播磨「竜崎さんもデュエルしてれば覚えてくるさ」

海「アトランティスの効果によって星4になったモンスターを召喚するジェノサイドキングサーモンを攻撃表示で出すよ!」

ジェノサイドキングサーモン魚族5
ATK 2400 / DEF 1000
暗黒海の主として恐れられている巨大なシャケ。その卵は暗黒界一の美味として知られている。

ジェノサイドキングサーモン
攻撃力 2400 → 2600

紅葉「いい手ね・・・」

海「行きます!ジェノサイドキングサーモンでアビス・ソルジャーに攻撃ー!」

〈ジェノサイドキングサーモン〉ATK 2600 VS 〈アビス・ソルジャー〉ATK 2000
撃破!

紅葉 LP 4000 → 3400

海「カード一枚を伏せてターンエンドッ」

4ターン目

紅葉「私のターンドロー!」

紅葉「手札から魔法カード龍の涙を発動するわ」

龍の涙通常魔法
墓地から水属性・海竜族以下のモンスター1体を選択し、攻撃表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力・守備力は0となり、エンドフェイズに墓地に送られる。

紅葉「この効果によって海竜−ダイダロスを場に特殊召喚するわ。攻・守共に0だけどね」

由紀「・・・攻撃も守備も0のダイダロスで何をするつもりなのかしら」

播磨「普通ならアドバンス召喚に使うか、ダイダロスとしての名前はあるからネオダイダロスを出すのか――」

紅葉「海竜−ダイダロスの特殊召喚に対して手札から速攻魔法を使うわよ〜。速攻魔法――地 獄 の 暴 走 召 喚☆」

紅葉「私さんはデッキからダイダロスを二枚攻撃表示で特殊召喚するわ」

海「ジェノサイドキングデーモン入って・・・・ないよな・・・シャッフルして終了」

由紀「何がなかったのかしら」

播磨「地獄の暴走召喚は互いのプレイヤーに対する効果なんだ。だから大原はデッキからジェノサイドキングサーモンを可能な限りだす事が出来るんだよ、でもあいつジェノサイドキングサーモン一枚しか持ってないんだろうね」

海竜−ダイダロス×2(デッキ) → 場

紅葉「さぁてダイダロスでキングサーモンに攻撃するわよん。リバイアストリーム!」

海「まずいッ」

〈海竜−ダイダロス×2〉ATK 2800 VS 〈ジェノサイドキングサーモン〉ATK 2600
撃破!

海 LP 2200 → 2000

紅葉「これでチェックメイト。二枚目のダイダロスで直接攻撃するわよん。リバイアストリーム!」

 ・・・to be continued



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